第1回 100歳の方々に、会いに行く ―― 全国百寿者調査とは

百寿総合研究センターでは、全国の100歳以上の方々を対象に、調査を続けています。では実際に、どのようにして百寿者の方々と出会い、何を調べているのでしょうか。

調査の対象者の方々との出会いは、さまざまなかたちで生まれます。連携している川崎市・荒川区では、敬老の日に合わせて、その年に100歳を迎えた方々のうち、比較的お元気な方に研究参加のご案内をお送りしています。そのほかにも、メディアの報道や人づてのご縁など、「この地域に元気な100歳以上の方がいる」という情報をもとに、スタッフが丁寧にアプローチしていきます。

調査は、百寿者の方がお住まいの場所へ医師が直接出向く形で行われます。問診や身体診察、採血、心電図の測定に加え、日々の暮らしの中での生きがいや気持ちの豊かさ、性格傾向についても、時間をかけて丁寧に伺います。「今までの人生で最も重要だったことはなんですか」そんな問いかけが、長寿の秘密に迫る手がかりになっていくのです。

調査を終えた医師は、採血で得た検体や記録したデータを自分たちの手で持ち帰ります。それらはセンターのラボへとつながれ、DNA・RNAの分析や保存へと引き継がれていきます。

2025年度は全国で新たに15件の調査が行われ、2026年度もすでに9件(6月15日現在)が実施されました。一件一件、百寿者の方々のもとへ足を運ぶ地道な積み重ねが、百寿研究の土台を支えています。