全国超百寿者研究 The Japanese Semi-supercentenarian Study (JSS)

※ ご参加いただける方、募集中です。

 百寿者の中でも110歳まで到達される方をスーパーセンチナリアン(Supercentenarian)と呼びます。何がスーパーかと言うと、単に寿命が長いということだけではなく、多くのスーパーセンチナリアンは100歳時点でも自立した生活を営まれており、健康寿命が100歳を超えています。
まさに健康長寿のエリートと言えます。なぜ、100年もの長い間、かくしゃくとして生活してこられたのか、ぜひその秘訣を明らかにしたいと考えていますが、なかなか難しいのです。それは110歳まで到達する方は極めて稀少で、実際に調査のご協力をいただける方がとても少ないのです。
図1に日本全国の百寿者、超百寿者(105歳以上)、スーパーセンチナリアン(110歳以上)の数と人口に対する割合を示しました(2010年国勢調査より)。

図1.百寿者、超百寿者の総人口に対する割合(2010年国勢調査)

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百歳以上の方の総数が47,788人であるのに対し、スーパーセンチナリアンはわずか78人です。
人口約150万人に一人の極めて稀少な集団であることがわかります。ですからスーパーセンチナリアンを見つけること自体が大変難しいのです。 そこで、私たちは105歳以上の超百寿者(semi-supercentenarian, SSC)に注目しました。
東京百寿者研究の結果から、超百寿者の方は100歳時点のADLが高いことがわかっていましたので、超百寿者の方を追跡調査すれば、110歳に到達する方も出てくる可能性があります。

 そこで2002年から広瀬信義特別招聘教授が中心となり、全国超百寿者研究(The Japanese Semi-supercentenarian Study, JSS)を開始しました。
超百寿者の方々も人口約4.5万人に一人という稀少な集団ですので、東京だけで多くの超百寿者をリクルートするのは難しく、全国調査を行っております(図2)。

図2.超百寿者調査参加者の全国調査マップ

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2016年4月時点で、600名以上の超百寿者の方々に研究にご参加いただいております。
 これまで超百寿者研究から次のようなことがわかりました。

  • 一般の高齢者では加齢に伴って、染色体の末端に位置するテロメア長は徐々に短縮しますが、百寿者、特に超百寿者や直系子孫(血縁のある子供)ではテロメア長がより長く保たれており、実際の年齢が80歳代でも、60歳代の平均値に匹敵する長さを有していた。
  • 慢性炎症が100歳以降の余命や日常生活動作(ADL)、認知機能に影響しており、慢性炎症を抑えることが健康長寿の達成に重要であることが考えられた。
    (※この研究内容についてはKOMPASに詳しく掲載されております。)

 全国超百寿者調査では、いつでも105歳以上の方で、研究にご協力いただける方を募集しております。詳しくは「研究参加者募集」のコーナーをご覧ください。

「お知らせ:理化学研究所との共同研究について」